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タバコと歯周病

タバコと歯周病

こんにちは🌻
大垣 ひまわり歯科です🦷🪥

今回は、加熱式タバコ・電子タバコと歯周病についてお伝えします。

喫煙がさまざまな病気の原因となることは、周知の事実かと思いますが、全身疾患だけではなく、歯周病のリスクも大きく高めているのです。
喫煙者は、非喫煙者と比べておよそ2〜6倍も歯周病に罹患するリスクが高くなると言われています。

理由は、以下の通りです。
たばこの煙や成分は、口の中に入ると粘膜や歯ぐきから吸収されます。
吸収されたたばこの有害物質は、血管を収縮し、歯ぐきの血流量を減少させます。
血液循環が悪化して歯ぐきに十分な酸素がいきわたらなくなると、歯周ポケットの中で歯周病の原因となる細菌が繁殖しやすくなります。
歯ぐきからの出血は、炎症という正常な生体防御反応のサインですが、喫煙者では血管収縮による血行不良により炎症が抑えられるため、歯ぐきの出血や腫れが現れにくいことが特徴です。
つまり、喫煙をしていると歯周病の症状である歯ぐきの出血や腫れに気づきにくく、自覚する頃には、かなり進行してしまっている場合が多いです。

では、近年人気の高い加熱式タバコや電子タバコには、歯周病への影響はあるのでしょうか?

加熱式タバコとは、火を使わず、加熱により発生するタバコの葉の蒸気を吸入する製品です。
電子タバコとは、タバコの葉を使用せず、専用の液体(リキッド)を電気加熱することで発生する蒸気を吸入する製品です。
どちらも紙巻きタバコのように燃焼する(燃える)際に発生する【タール(ヤニ)】が出ないことが特徴です。
(タール:タバコの煙に含まれる粒子状の有害成分)
このタールによる口の汚れには、歯垢(プラーク)や歯石が付着しやすくなることはら、紙巻きタバコに比べると加熱式や電子タバコは、歯周病の影響は少なくなると言えるでしょう。

ただし、加熱式タバコはタバコの葉の蒸気を吸い込むため、ニコチンをはじめとした有害物質は体内に取り込まれます。
紙巻きタバコに比べると、有害物質の含有量は少なくなりますが、歯周病を進行させてしまう可能性があります。

では、電子タバコはどうでしょう?
電子タバコで吸入する液体(リキッド)は主に食品添加物として使われている物質で、人体への悪影響はないとされています。
しかし電子タバコ利用者の口腔内は、歯周病を進行させる細菌の割合が非喫煙者に比べて高いことが明らかになっていることから、時間と共に歯周病を悪化させる可能性もあります。
(国際学術誌『mBio』より/ニューヨーク大学の2022年研究チーム発表より)

加熱式タバコや電子タバコが、どの程度健康に影響を及ぼすかはまだ詳しく解明されいてません。
将来の健康・お口の影響も考慮した上でのご検討をおすすめします。

当院では、定期検診の際にステインやヤニの除去も可能です♪
お気軽にご予約お待ちしております。

【予防歯科・ホワイトニング】
 大垣市・垂井町スグの歯医者
 大垣 ひまわり歯科
 歯科衛生士/吉岡