“口呼吸”と“姿勢”

こんにちは🌻
大垣ひまわり歯科 保育士の北山です
「お口がぽかんと開いていることが多いんです…」
「座ると猫背になってるのが気になって…」
保育の現場でも、そんなご相談を受けることがあります。
実は、お口の“ぽかん”や姿勢の乱れは、成長や歯並び、お口の健康にも関係しているんです。
今回は、保育士の視点から“口呼吸”と“姿勢”についてお伝えします。
①“ぽかん口”(口唇閉鎖不全)ってなに?・どうしてなるの?
⚪︎”ぽかん口”とは?
口が無意識に開いたままの状態が続いていることをいいます。
これを「口唇閉鎖不全」といいます。
眠っている時やぼーっとテレビを見ている時などに「ぽかーん」と口が開いている子が増えてきています。
⚪︎どうして口唇閉鎖不全になるの?
・鼻づまりなどで口呼吸になる
・あごやお口まわりの筋力不足
・歯並びや骨格の問題
・舌の癖
などが原因としてあげられます。
②ぽかん口が続くと、どうなるの?
・歯並び・かみ合わせの乱れ
舌の位置が下がり、正しいあごの発達が妨げられることがあります。
・口の中が乾き、歯肉炎のリスクを高める
唾液の自浄作用が働かず、細菌が繁殖しやすくなることで、歯肉が腫れやすくなります。
・発音や飲み込みの機能に影響
舌の使い方がうまく育たず、発語が不明瞭になったり、食べる時にクチャクチャ音が出やすくなることもあります。
ぽかん口は「癖」でもありますが、口呼吸になっているサインでもあります。
早めに気づいてあげることが、お子さんの育ちを大きく支える第一歩になります。
③猫背と指しゃぶりの影響
◉猫背
背中が丸まっていると、自然とあごが前に出やすくなり、ぽかん口を助長してしまうことがあります。
特に長時間のタブレットやテレビの視聴は要注意です!
◉指しゃぶり
4歳を過ぎても指しゃぶりが続くと、上あごが狭くなったり、上顎前突(出っ歯)や開咬(前歯が閉じない状態)に繋がることもあります。
また、長く続く指しゃぶりは、お口の中に常に指がある状態であるため、舌が正しい位置からずれやすいので嚥下(飲み込み)や発音にも影響が出てきます。
④家庭でできる!保育士が伝える姿勢アドバイス
⑴ 食事のときは「足がつく椅子」を用意する
ポイント:足がブラブラしていると、姿勢が崩れやすく、お口の使い方にも影響が出やすくなります。
→ 足裏がしっかり床や台につくよう、足置きのある椅子や踏み台を用意しましょう。
⑵遊ぶ姿勢もチェック!床にうつ伏せばかりになっていませんか?
ポイント:うつ伏せで長時間遊ぶと、あごを突き出す癖がつきやすく、ぽかん口にも繋がりやすくなります。
→ 座って遊ぶ環境づくりや、「イスに座って遊ぶ」スタイルも取り入れてみてください。
⑶スマホ・タブレットの姿勢に気をつける
ポイント:前かがみの姿勢は猫背の原因になります。
→ 「画面は目線の高さ」「時間を決めて使う」など、姿勢を崩さない工夫を意識してみましょう。
⑷寄り掛かりすぎに注意!
ポイント:クッションや壁にダラッともたれていると、背中が丸まり、顎も前に出がちです。
→ 「背もたれなしのイス」や「正座・あぐら」など、骨盤が立つ座り方を意識してみましょう。
⑸ 姿勢を褒める・気づきを促す声掛けをする
ポイント:姿勢の良さを“褒められること”がモチベーションに繋がります。
→ 「今、背中すごくかっこいいね!」「その座り方、お兄さん/お姉さんみたいだね!」など、具体的な褒め言葉が効果的です。
5つのポイントをお伝えしました!
ご家庭でもできる範囲でお子さまの姿勢を見直してみることはとても大切です。
「口呼吸」や「姿勢」は、日々のちょっとした習慣の積み重ねが大きく影響します。
ご家庭でも「気づいたときに声をかけてみる」など、無理なくできることから始めてみてくださいね。
口呼吸の一番の原因は、慣性鼻炎です。
慣性鼻炎の場合は、耳鼻科の受診をおすすめします。
お子さんの癖になってしまった“ぽかん口”を一緒に改善していきましょう。
【予防歯科・ホワイトニング】
大垣市・垂井町スグの歯医者
大垣 ひまわり歯科
保育士/北山